
2026年8月1日(土)、千住のCwaveで「天翔ゆいの自信を持ってさあどうぞ!」第40回の放送が行われました。
今回はレギュラーMCの天翔ゆいがお休み。さらに、パーソナリティーの佐藤和泉がアクシデントにより到着が叶わず、急遽ディレクターの小野寺誠が進行を務めました。アシスタントには、俳優の今沙栄子さんに助っ人としてお越しいただきました。
街の人ゲストには、墨田区東向島にある革製品メーカー・株式会社二宮五郎商店の代表取締役、二宮眞一さんをお迎えしました。
創業は1946年、今年で80年になる会社です。バッグや財布、ベルトなどを、職人さんの手作業で一点一点作っています。自社のオリジナル商品はもちろん、世界的ブランドのOEMも請け負うなど、その技術は国内外から高い評価を得ています。進行の小野寺も、二宮五郎商店で購入した財布を4年ほど愛用中。使い込まれた革の光沢を見せながら番組が始まりました。
同社には社内に12人から15人ほどの職人さんがいて、パートスタッフを含めると18人ほどの体制です。大きな特徴が、一つの製品を、一人の職人が裁断から仕上げまで一貫して担当すること。分業にすると、それぞれの工程を担当する職人が完成時のイメージを持ちにくくなる。多少時間はかかっても、一人が全工程を手がければ、どんな小さな作業でもブレがなくなる。二宮さんはそう説明してくださいました。
その職人さんたちをまとめているのが、工場長の赤羽弘(あかばね ひろし)さん。18歳から革職人として働き、今年で92歳。今も現場に立たれています。革の仕事を始めた頃、作りたいもののイメージだけが次々に湧いてきて、その無茶を頼んでいたのが赤羽さんでした。それをなんとか実現してくれていたからこそ今の会社がある、感謝しかない、と語ってくださいました。朝8時から会社に来て働き、夕方6時になると二宮さんが「帰りましょう」と声をかけて車で送る。コロナ禍をきっかけに始まった習慣が、今も続いているそうです。
赤羽さんは2021年、東京都から「東京マイスター」に選ばれています。極めて優れた技能を持つ方を東京都知事が表彰する制度で、デザイン以外の全工程を担える高い技能が評価されました。それ以前には、墨田区の「すみだマイスター」にも選ばれています。職人のやめ時は自分で決めるもので、続けようと思えばいつまでも仕事を続けられる——番組の中でも印象に残る言葉でした。
この日は、二宮さんに実際の製品もお持ちいただきました。ご自身が着用されていた「穴がないベルト」は、持って引くだけで緩み、締めればびくともしません。「KAWA-ORIGAMI(革折り紙)」は、一枚の革を折り紙のように折りたたみ、最小限の縫製だけで仕立てたお財布。世界中のブランド品も昔から同じ形をしている、だからこそ一枚仕立てのものを作ったという言葉が印象的でした。パリのルーヴル美術館で販売された実績もあるそうです。「風琴マチ」は、マチが外側に折れているため中身が引っかからない技法。一般的な作り方なら名刺入れは1日1個作れるところ、風琴マチは3日かかるといいます。二宮さんがいちばん大事にされているのは「触感」。握りしめたくなるようなタッチ感を追い求め、新しい製品はご自身が最低でも半年は使ってから商品にするそうです。
番組後半では、北海道・十勝のエゾ鹿革の話に広がりました。きっかけは、鹿が増えて作物を食い荒らすという地域の課題について、北海道の町村議会から相談を受けたこと。鹿革は非常に柔らかく、それでいて強い。5ミリほどの幅に切って引っ張っても切れにくく、牛革は同じ幅なら切れてしまうことがあります。正倉院の虫干しで出てくる鹿革の遺物が、それほど古びた感じがしないという話も伺いました。肉食文化と革は、切っても切れないもの。命を最後まで大切に扱うという意味で、革製品は地球にリスペクトした素材ではないか——番組でもそんな視点が語られました。
最後にご紹介いただいたのは、ボリビアのウユニ塩湖の雲海、水面、星空を革で表現したバッグ。素材は牛革で、染色は二宮さんご自身の手によるものです。動かすと光沢が変わり、星空のようにきらめきます。二宮さんも「よく表現できた」と話されていました。
もっとたくさんお話を伺う予定でしたが、話が盛り上がり、予定していた内容をすべて聞ききれないほどでした。二宮さんは、このあと工場長の赤羽さんをご自宅までお送りするという重大な任務があるため、前半で退席。番組の中で語られた「毎日送っている」というお話が、そのまま最後につながる形になりました。二宮五郎商店さんの製品は、ネットショップでご覧いただけます。
エンタメゲストには、俳優の音井優茄さんをお迎えしました。
広島県のご出身で、19歳で上京し、声優の養成所を経て、現在は俳優として活動されています。2024年3月の朗読公演『おとうさんはモーツァルト』で初舞台にして初主演。以降、多くの舞台に立ち続け、舞台と並行してSHOWROOMでの配信もされています。そしてこの日は、なんと音井さんのお誕生日。お誕生日にもかかわらずご出演を快諾いただき、スタジオは拍手で始まりました。
高校卒業後、音井さんは親御さんとの約束で1年間働くことになりました。働きながらも芝居は続けたいと、スーツアクターのアルバイトを始めます。プリキュアや戦隊の現場で体を動かす楽しさを知り、もともと声優を目指していた気持ちが、俳優になりたいという思いへ変わっていきました。上京の条件は「声優の養成所に行くこと」。半年ほどかけて親御さんを説得したそうです。住まいは、神奈川に住むお兄さんのところに居候。段ボール1個とキャリーケース、リュックサック、そして財布に10万円だけを入れて上京しました。広島でずっと芝居を続けていても、プリキュアや戦隊、仮面ライダーには出られない。一度すべてをまっさらにして、一から始めることがいちばん近道ではないか。それが上京を決めた理由でした。
芝居や表現への入口は、ニコニコ動画でした。もともと内向的で家にいることが多かった音井さんに、お兄さん・お姉さんが教えてくれたそうです。動画を見るうちに、「歌ってみた」の活動をしていた人が本当に声優になっていく姿を目にし、「声優という仕事があるんだ」と知ったのが業界への興味の始まりでした。養成所に入ったあとも、すぐに声優の仕事が入ったわけではありません。当時ハロプロが好きで、ボイストレーニングではその曲ばかり歌っていたところ、当時のマネージャーから「アイドルやってみる?」と声をかけられ、アイドル活動が始まります。デビューはコロナ禍。当初の予定がなくなり、いきなりZepp横浜のフェスがデビュー戦になりました。「怖かった」と振り返っていました。
俳優として最初の舞台となった『おとうさんはモーツァルト』では、内向的で人に心を許さない主人公・ミカル役を演じました。オーディションでは、周りが積極的にアピールするなか黙ってもじもじしていたそうですが、ミカルのセリフを読んだとき、その物静かな雰囲気が役に合っていると評価され、そのまま主演に起用されました。普段の元気な姿からは想像しにくいのですが、本当は大人しいのが素だといいます。「でも大人しいだけでは、プリキュアや戦隊、仮面ライダーには行けない」。元気に振る舞うのは戦略なのだと、はっきり話してくださいました。
印象に残っている作品として挙げられたのは、2025年5月の『言葉桜(ことはざくら)』。20人の女性による会話劇で、演出家が音井さんの考えを汲み取りながら、とことん芝居に付き合ってくれたそうです。この舞台での芝居が、次の作品につながります。共演した俳優で脚本・演出家の藍星良さんから「あなたにぴったりな役がある」と声をかけられ、2025年8月の『セピア色の乙女たち』へ。太平洋戦争の時代を生きた女学生たちの物語です。音井さんが演じたのは、疎開した広島の友人からの手紙を読む役。広島出身として戦争の話を多く聞いて育ってきた音井さんにとって、深い思い入れのある役でした。涙を流したいけれど、涙を流しても戦争は終わらない。そんな心持ちで演じたといいます。この作品は、藍星良さんのおばあさまの戦争体験記がもとになったもの。観劇された藍星良さんのお母様は、手紙を読むシーンをとても褒めてくださったそうです。
そして、一番苦労した作品として挙げられたのが、2025年9月の『タイラーU(ユニバーシティ)』。この出演もまた、『セピア色の乙女たち』でつながった縁から生まれました。初めてのミュージカル作品で、覚える歌も多く、振付もあり、怪我を抱えながらの本番。一つの縁が、さらに縁をつないでいく。この一年でそれを強く感じたと語ってくださいました。
現在は舞台と並行してSHOWROOMでも配信中。舞台では役のバックボーンを伝えるけれど、配信では逆に、自分自身のバックボーンを伝える。好きなことについても、何がきっかけで好きになったのかまでちゃんと添えて話すようにしていると教えてくださいました。これからやってみたいのは、アクション系の作品。素手の殴り合いのシーンに「ガヤでもいいから」一度出てみたい、自分の実力が今どのあたりなのかを明確に知りたいそうです。そしてその先には、プリキュア・戦隊・仮面ライダーに出るという夢があります。SHOWROOMは不定期配信のため、配信情報はXをご覧ください。
この日、助っ人MCを務めてくださった今沙栄子さんからも舞台の告知がありました。劇団アルファープロデュース『My life Your life 〜人生いろいろ〜』。8月19日(水)から23日(日)まで、シアターグリーン BOX in BOX THEATERで上演されます。福井県・東尋坊の近くにある老舗旅館を舞台に、年末年始の3日間を描くハートフルコメディです。今さんは、100年続く「越前旅館」を引き継いだ若女将役。一時代を築いた大ベテランの皆さんが並ぶ座組で、今さんご自身も、出演していない場面でも勝手に泣いてしまうほど面白いと話されていました。ぜひ足をお運びください。
また、パーソナリティー・佐藤和泉の生誕祭ライブ「SATO IZUMI’s BIRTHDAY CELEBRATION 2026『Prelude』」が、2026年9月10日(木)に新宿HEAD POWERで開催されることもお知らせしました。本来はご本人からの初公開となる予定でしたが、この日は不在のため代わりにご案内を。佐藤和泉のパートは、なんと生バンド編成でお届けします。
次回は9月5日(土)、15時から生放送でお届けします。久しぶりに天翔ゆいが戻ってきます。ゲストは決まり次第、番組公式Xアカウントで発表します。お楽しみに!
ちなみに佐藤和泉は番組終了後スタジオに到着しました!

放送はCwaveのYouTubeチャンネルにアーカイブされています。ご覧になれなかった皆さま、もう一度ご覧になりたい皆さま、ぜひ第40回放送アーカイブをお楽しみください。
番組では、毎回観覧者を募集しています。番組を生でご覧いただきたい方は是非会場までお越し下さい!会場観覧については、こちらをご覧下さい。
また番組では、足立区や千住の街で頑張っている人を募集しています。あなたが頑張っていることを是非番組で応援させて下さい!自薦他薦を問わず募集しています!



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